今日は先週からつらつら考えたことを書きます。

西沢夫妻が家を建てるに至った顛末は以前に書きましたが、(過去記事はこちら。) どういう考え方で設計したか (よーするにコンセプト) はちゃんと書いてなかったように思うので書き留めておこうと思います。

基本の考え方は「80過ぎた義父母が安心、安全に暮らせる家」です。義父母と西沢夫妻にとっての「終の棲家」ですね。

終の棲家

みなさんはどんなイメージですか?西沢妻が最初に思ったのは、こじんまりして手の届くところに何でもある平屋、でした。ところが設計前のヒアリングで西沢夫妻の思いが具体化していったわけですが、結果は西沢妻のイメージとは全然違うものでした。

こじんまりした平屋となると小さめのLDKに寝室、といった感じでしょうか?でも、それでは家族が集えないですよね。行事ごとや休日にみんなで集うスペースのある家が欲しかったことがわかりました。なので、和室はリビングのヒノキ床とフラットにし、間仕切りの障子も引き分けではなく片方に寄せられるようにしました。

そして本当は南側にリビングを配置することが多いのですが、あえて北側の庭に向かって開けた、大きめのウッドデッキと深い庇のあるリビングにしました。これも、外(人と外部)とつながる家、例えばご近所さんがウッドデッキから顔を出したり、窓を開け放して季節を感じたり、が自然にできる家が欲しかったのですね。

家族がつながる、ご近所さんともつながる、そして季節とつながる  ←なんかのCMみたい??

「つながる家」

が西沢家のコンセプトですね。

そしてもうひとつが 「住継げる家」。これは長期優良住宅仕様で建てるというだけではなくて、なんていうのか、長く愛着を持てる材料を使うこと。

(もちろん予算的な限界が立ちはだかったけどね)

義父母から西沢夫妻が受け継ぎ、いずれは息子か娘に受け継いで欲しいと思える家になったらいいな。

今日は現場の進捗状況ではなく、お施主様のこだわりのご紹介。

OB様宅のお嬢さんのお部屋。美しい青いモリスの壁紙はご自身でご購入されました。今回はやっぱりご自身で購入されたアンティークのペンダント照明の長さ調節のご相談に伺いました。

素敵な照明なんですが傾斜天井で通常よりも低い天井に長さのあるペンダントなもんで、「凶器」になっています。お嬢さんもお母様も私も一緒に行ったカーテン工事の方も

みんな仲良く1度ずつ頭をぶつけました。ガラス製で痛いのです。

短くする段取りを組みますね~。